摂食・嚥下障害とは?
こんなお悩みはありませんか?
- 食事をするのに時間がかかる
- 食事をすると喉に違和感がある
- 食べるとすぐに疲れてしまい、残してしまう
- 体重が減少してきた
- 食事中によくむせる
- 喉がよく乾く
摂食・嚥下障害について
「摂食・嚥下」とは、食べ物や飲み物を口の中に入れ、飲み込むまでの一連の動作を表します。咀嚼機能や筋力の低下などが原因で、「うまく食べられず飲み込めない」などの症状がある場合、摂食・嚥下障害の疑いがあります。 特にご高齢の患者さんに多く、全身の健康状態に悪影響を及ぼす恐れもあるのです。誤って気道内に侵入すると、細菌が原因による誤嚥性肺炎のリスクが高まり、命の危険に関わる場合もあります。
摂食・嚥下障害の原因
摂食・嚥下障害の原因は、「器質的原因」「機能的原因」「精神心理的原因」の大きく3つに分けられます。器質的原因の場合は、舌やのどの構造に問題があり、食べ物や飲み物をうまく飲み込めない状態です。機能的原因では筋肉や神経の働きに障害があり、スムーズな飲み込みができなくなっています。ストレスや不安などの精神心理的原因によっても、摂食・嚥下機能を阻害している恐れがあります。 以下に記載の内容が摂食・嚥下障害の要因ではありますが、なかには服用中のお薬による副作用の可能性も否定できません。まずは一度当院にご相談ください。
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脳卒中
脳卒中の患者さんの約4割が、その後に摂食・嚥下障害を引き起こしているといわれております。特に誤嚥の症状が多く、誤嚥性肺炎を引き起こすリスクも高まります。脳卒中後の経過が安定している場合でも、誤嚥に悩む患者さんも多くいらっしゃるのが現状です。
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加齢
のどの筋力、唾液の分泌量、むせるなどの嚥下反射機能などは、加齢とともに衰えていき、摂食・嚥下障害のリスクを高めます。歯を失った場合も咀嚼機能が低下し、十分に食べ物を噛めてない状態で飲み込むため、誤嚥やむせるなどの症状を引き起こすのです。
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口内炎
口内炎の痛みや腫れにより、摂食・嚥下障害が起こることがあります。
摂食・嚥下障害による症状
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誤嚥性肺炎
気管内に食べ物や唾液が誤って侵入し、そこに含まれる細菌が原因で引き起こされる肺炎です。特にご高齢の患者さんに多い病気です。筋力や嚥下反射機能の低下により、むせるという動作が難しく、誤嚥した食べ物や唾液をうまく排出できないという問題があります。肺炎は日本人の死因として非常に多い病気ですが、誤嚥性肺炎も関係していると考えられています。
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窒息
食べ物をうまく咀嚼できずに塊が大きい状態で飲み込んだり、飲み込む力が弱まっていたりすると、食べ物や飲み物・唾液が気道を塞いで窒息する恐れがあります。気管への侵入を防ぐ咽頭蓋の下がり方が不十分な場合や、のどに食べ物が残っているときは誤嚥のリスクが高まります。食事中や食後に誤嚥による窒息には、手のひらの付け根で肩甲骨の間を強めに叩きましょう。すでに意識がない場合は、救急車をすぐに呼びましょう。
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低栄養
食べ物を咀嚼することは消化吸収をサポートし、十分な栄養を摂取する役割があります。しかし、摂食・嚥下障害の場合は、一度に食べられる量や食べ物の形状が限定され、低栄養に陥る可能性があるのです。低栄養状態が続くと、体力・筋力・免疫力がさらに低下し、摂食・嚥下障害が悪化します。身体機能も衰えてしまい、クオリティ・オブ・ライフ(生活の質)も下がります。
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脱水
1日に必要な水分量は「間食を含む食事で1リットル+飲み物から1リットル」の合計2リットルといわれております。最低でも1日あたり1リットル以上の水分補給が欠かせません。しかし、摂食・嚥下障害により飲み込めない場合は、脱水のリスクが高まります。脱水により皮膚のハリが失われます。唾液の分泌量も減り、お口の中は乾燥するため細菌の繁殖が目立ち、虫歯や歯周病の発症、口臭が発生する原因にもなるのです。また、脱水による手足のしびれや意識障害にも注意が必要です。
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